せどりで赤字になる原因4つとは?対策と併せて紹介!
せどりで稼ぎたいと思っても、うまく商品が売れないことがあると思います。
値下げ競争に巻き込まれてしまい、最終的には赤字になってしまうようなことも多いです。
「せどりで赤字になる原因を知りたい!」
「せどりで赤字を出さないためにできることは?」
今回は、せどりをしている人で赤字を出したくない人のために、原因と対策を解説します!
安定してせどりで利益を出したい人や、赤字を出さないための対策を知りたい人は要チェックです♪
よくわかる解説
- 赤字の原因はリサーチ不足がほとんど
- 損切レベルで仕入れている
- 損益分岐点を計算すれば赤字になりづらい
せどりで赤字になる原因は?理由を徹底解説!
せどりをしていると、赤字になることがあります。
慣れてくれば、赤字仕入れ・損切をすることもなくなりますが、最初のうちは勉強代として割り切るしかないです……。
ただ、せどりで赤字になる原因を事前に把握しておけば、リスクヘッジが可能です。
少しでも、黒字化するためにも以下の理由を把握して、せどりを実践しましょう。
せどりで赤字になる原因
- 需要のリサーチをおこなっていない
- 手数料の計算をしていない
- 損益分岐点を計算していない
- そもそも販売できない商品を仕入れている
このなかでも、共通しているのがリサーチができていないことです。
せどりで赤字になるのは、需要や価格のリサーチができていないからです。
需要のリサーチをおこなっていない
まず、せどりで赤字になる原因として挙げられるのが、需要のリサーチをおこなっていない点です。
市場は需要と供給のバランスによって成り立っており、これが崩壊してしまうと、商品が売れなくなります。
安定して売れている需要がある商品なら、仕入れ価格次第で黒字になりますが、需要がないものは赤字になります。
例えば、あなたが仕入れで以下の商品を仕入れたとしましょう。
Amazonでは、中古価格5,000円程度で売れている商品です。
手数料を加味しても、3,000円以下で仕入れられれば利益になる可能性が高いです。
しかし、直近の売れ行きを見ると、2ヵ月に7個のペースでしか売れていない商品であり、需要がないことがわかります。
この状況で商品を売り切る場合、商品を値下げしてライバル出品者と価格差をつけるしかありません。
ただ、他の出品者も商品を売ろうと値下げをしてくるので、最終的には赤字レベルまで値下げをしてしまい、損失を出してしまうわけです……。
手数料の計算をしていない
次に、手数料の計算をしていない点です。
せどりをする際、さまざまな販売先を利用すると思いますが、販売先別で手数料がかかります。
市場価格差がある商品でも、手数料で赤字になるケースがあるため、それを加味したうえで利益計算をしましょう。
せどりで利用することが多い販売先別で、手数料をまとめると以下のとおりになります。
販売先別手数料
- Amazon:8~15%※商品ジャンルによって異なる
- メルカリ:商品価格の10%
- ラクマ:商品価格の6.5%※2021年1月に改訂
- ヤフオク:8~10%※アカウント状況によって異なる
Amazonの場合は、商品ジャンルによって異なりますが、特定のジャンルを除き10%がほとんどです。
また、販売手数料だけではなく、商品を送る際の送料も手数料として計算しなければなりません。
仮に、あなたが以下の商品をAmazonで販売するとします。
中古相場が、3,500円~4,000円なので、手数料を加味しなければ3,000円程度の仕入れ額で利益になると判断してしまいます。
しかし、FBA料金シミュレーターで利益計算をすると、以下のようになりました。
自己配送を利用する場合は、ギリギリ利益が出るレベルですが、FBA納品だと808円の赤字が出てしまいます……。
事前に手数料計算をすれば済む話なので、仕入れる前は必ず計算しましょう。
損益分岐点を計算していない
せどりで赤字を出さないためには、手数料・送料の計算が重要ですが、損益分岐点の計算をしておけば、トラブルを避けられます。
商品を仕入れて赤字が出る人は、損益分岐点が計算できていない人が多いです。
損益分岐点とは、利益と損失がゼロになる地点で、分岐点以上で利益が発生し、分岐点以下で損失が発生します。
このような図で表されることが多く、商品仕入れの前に計算しておく必要があります。
Amazonを例に挙げると、FBA料金シミュレーターを使って簡単に計算可能です。
方法は簡単で、販売価格のみを入力して計算ボタンを押すのみです。
上記の画像で赤枠で囲んでいる部分に、販売価格を入力しましょう。
計算ボタン押すと、このように数値が出てきます。
こちらは、送料・手数料を差し引いた金額なので、表示価格以下の値段で仕入れれば、利益が出ます!
値下げすることも考慮して、少しでも価格差がある商品をメインに狙っていきましょう。
そもそも販売できない商品を仕入れている
最後に、販売できない商品を仕入れている点です。
せどりで利用することが多い販売先では、販売そのものが禁止されている商品があります。
(あるいは販売難易度が高い商品)
それを知らずに商品を仕入れると、赤字になる可能性が高いので、事前に把握しておきましょう。
しかし、すべて把握するのは難しいので、NG例をいくつかピックアップして紹介します!
赤字を出したくないなら、以下の商品情報を参考にしてくださいね♪
販売先別で販売制限がかかっている商品
- Amazon
→海外輸入のサプリメント、危険物、ラグジュアリーブランド、賞味期限45日以下の食品 - メルカリ
→海外輸入のサプリメント、農薬、火薬など - ヤフオク
→メルカリ同様 - ラクマ
→メルカリ同様
なかでも、サプリメントを仕入れて転売する際は、薬機法による販売規制がかかりやすいので要注意です。
どの販売先でも、海外輸入のサプリメントを販売する場合は、検疫所の販売許可証が必要です。
一般のせどらーがもらえるような資格ではないので、そもそも販売ができません。
https://twitter.com/deepblue_0926/status/986903096667193345?s=20
メルカリでは、普通に販売されているのが現状ですが、違法行為に抵触するためおすすめできません。
運よく販売できても、出品取り消しされるため、実質不良在庫になります。
せどりで発生する赤字の種類を紹介!
せどりで赤字が出る原因を紹介したので、発生する可能性がある赤字の種類を解説します!
せどりで利益を出したいと思っている人は、赤字の種類も把握しておきましょう。
せどりで主に発生する可能性がある赤字は、以下のとおりです。
せどりで発生する赤字
- 商品個別の赤字
- 売上総利益の赤字
- 費用対効果の赤字
商品個別の赤字の場合は、他の商品を仕入れてリカバリーが利きますが、売り上げ総利益で赤字が出た場合は、次月か来期でリカバリーするしかありません。
仕入れ商品・仕入れ判断の見直しにもなるため、しっかり把握しておきましょう。
商品個別の赤字
まず発生する可能性があるのが、商品個別の赤字です。
これは、商品一つあたりに発生する赤字のことです。
3,000円で仕入れた商品があったとして、損切をして2,000円で売却したとします。
この場合、発生する赤字は1,000円です。
しかし、商品Bを3,000円で仕入れて、4,000円で売却すれば、粗利1,000円が発生します。
商品Aで発生した1,000円の赤字と、粗利1,000円で相殺できるため、商品個別の赤字はリカバリーしやすいです。
また、個別で赤字が出たら、以下の見直しができます。
商品個別の赤字で見直せること
- 仕入れ商品の見直し
- 仕入れジャンルの見直し
- 仕入れ価格の再考
仕入れ商品や仕入れ価格の見直しをすれば、次回仕入れたときに利益になる可能性が高まります!
リスト化するなどして、しっかり把握していきましょう。
売上総利益の赤字
次に、売上総利益の赤字です。
これは、商品個別ではなく、せどりトータルの利益での赤字です。
商品を仕入れて黒字になることはあっても、赤字の割合が多ければ、売上総利益で赤字になります。
例を挙げると、以下のとおりです。
売上総利益の赤字例
- 総仕入れ額:20万円
- 総販売価格:18万円
- 諸手数料:5万円
この場合、25万円の経費に対して18万円の利益しか出ていないので、7万円の赤字です。
商品個別の赤字が続くと、売上総利益で赤字になります。
これを避けるためには、商品の見直しや仕入れ価格を抑えるなどの対策が必要です。
月間の利益が赤字になっても、翌月でプラス収益に持っていけば、赤字を相殺できます。
費用対効果の赤字
最後に、費用対効果の赤字です。
せどりをする際ですが、費用対効果を計算することがあります。
一度に多く稼げる利益額が高い商品なら別ですが、ゲームやおもちゃなどの薄利多売方式の商品は、仕入れ個数次第では割に合わない可能性があります。
例えば、1つ500円の純利益が発生する商品を10個仕入れて売れたとします。
この場合、発生する利益は5,000円ですが、以下の条件で仕入れた場合、費用対効果はかなり悪いです。
仕入れ商品例
- リサーチにかけた時間:10時間
- 商品仕入れに用いた時間:2時間
- ガソリン代:2,000円
トータルの仕入れにかかった時間は12時間で、ガソリン代2,000円を引くと実質発生した利益は3,000円です。
12時間の労働時間で3,000円の利益しか発生しておらず、時給換算をすると250円です……。
このようなことを繰り返しても、労働時間だけが蓄積されるだけであり、コスパが悪いせどりになります。
そのため、薄利多売方式で商品を仕入れる場合は、最低でも1,000円以上の利益が出る商品を狙っていきましょう!
せどりで赤字を出さない方法とは?
せどりで発生する赤字の種類を解説したので、せどりで赤字を出さない方法を紹介します!
普段の仕入れで赤字が出てしまう人や、せどりで赤字を出したくない人は必見です♪
具体的な方法は、以下のとおりです。
せどりで赤字を出さない方法
- 仕入れジャンルを絞る
- リサーチを徹底する
- キャッシュフローを徹底する
- 利益予測を立てる
特に、せどりで赤字を出したくない人は、リサーチを徹底することです。
せどりは仕入れて転売することは、さほど重要なことではありません。
重要なのは、赤字を出さないためのリサーチです!
無駄な仕入れを省くためにも、徹底したリサーチをおこないましょう。
仕入れジャンルを絞る
せどりで赤字を出さないためには、リサーチを徹底する必要がありますが、まずは仕入れジャンルを絞る必要があります。
よく初心者で失敗しがちなのが、オールジャンルを最初から仕入れてしまうことです。
たしかに、せどりは安く仕入れて高く売れればジャンルは問いませんが、多ジャンルすぎると仕入れに迷います。
その分リサーチの手間も増えますし、赤字を出したくないなら、ジャンルを特化することです。
また、仕入れジャンルのなかでも、さらに仕入れ商品を絞ると、赤字リスクを軽減できます。
ゲームを仕入れジャンルとして選ぶ場合、まずは特定のハードのゲームソフトから仕入れましょう。
ある程度せどりのやり方に慣れていて、仕入れができるようになったら、多ジャンルのソフトを仕入れていきます。
そこから、横展開でゲーム機本体を仕入れたり、攻略本を仕入れたりと、多角的な仕入れをしていきます。
この流れを踏むことで、特化した仕入れがしやすくなり、ピンポイントで需要や価格差のリサーチができるため、赤字リスクは減るわけです。
リサーチを徹底する
次に、リサーチを徹底する点です。
せどりで赤字が出てしまう原因のほとんどは、リサーチ不足にあります。
つまり、リサーチ不足を解消すれば、赤字になる可能性も少なくなります。
せどりで必要なリサーチは複数存在しますが、赤字を出したくないなら最低限以下のことをおこないましょう。
せどりでするべきリサーチ
- 需要のリサーチ
- 価格差のリサーチ
この二つができれば、赤字になることも少ないです。
特に、不良在庫を抱えて赤字になることだけは避けたいので、販売先で売れる商品を徹底的にリサーチしていきましょう。
また、需要があっても価格差がなければ意味がないため、販売価格と差がある商品を仕入れていきましょう!
リサーチを徹底するだけで、赤字発生リスクの大半は軽減できます。
キャッシュフローを隅々まで把握する
せどりでは、キャッシュフローをしっかり把握しなければなりません。
お金の動きを把握していないと、赤字になる可能性があるので、注意しましょう。
特に、せどりではお金の動きを把握するのが難しく、必要経費だけでもかなりの額が動きます。
また、商品を販売して利益が出れば、その分経理もややこしくなります。
そのため、「商品を仕入れ→転売」の流れで発生したお金くらいは計算しておきましょう。
額面では利益が出ていても、送料や手数料などで赤字になっているケースもあります。
利益予測を立てる
最後に、利益予測を立てる点です。
せどりで赤字を出したくないなら、商品を仕入れて転売した際に、どのくらいの利益が出るのかを概算で計算する必要があります。
FBA料金シミュレーターなどで利益計算をして、利益予測をすると赤字リスクも軽減できます。
しかし、ここまでは普通の人がすることであり、あなたには”値下げ込み”の利益予測をした仕入れをしてほしいです!
こちらの商品ですが、リサーチ時点での最安値は4,425円です。
安定して売れているので、価格を維持しても売れると思います。
しかし、ライバルが多い商品なので、いつ価格が下落するかわかりません……。
価格が下がれば、安い商品から順番に売れていくので、商品が売れなくなることがあります。
あなたも負けじと値下げをしても、仕入れ値以下で販売してしまうと赤字になります。
そのため、利益予測の際に、ある程度値下げを考慮した仕入れをすれば、イレギュラーな値下げ競争にも対応できますよ!
危険!赤字になりやすいせどり手法一覧!
せどりでは、リサーチ次第では赤字になるケースがあります。
テクニックや、リサーチを徹底すればリスクを軽減できますが、せどり手法によっては赤字になりやすいジャンルがあります。
最後に、そちらの手法を紹介するので、しっかり把握しておきましょう!
赤字になりやすいせどり手法は、以下のとおりです。
赤字になりやすいせどり手法
- トレンドせどり
- 無在庫転売
- 0円転売
いずれも、リスクが高い転売手法なので、あまりおすすめできません。
堅実に稼ぐなら、新品・中古の商品をリサーチして仕入れたほうがよいです!
トレンドせどり
まず紹介したいのが、トレンドせどりです。
こちらの手法は、トレンド情報をもとに商品を仕入れる方法であり、商品のリサーチよりも、トレンド情報のリサーチが求められます。
仕入れることが多い商品は、以下のとおりです。
トレンドせどりで仕入れることが多い商品
- ゲームソフト
- ゲーム機本体
- 人気キャラクターグッズ
- 限定販売のおもちゃ類
狙いやすいのはゲームソフトであり、販売日直後に仕入れて即転売をすると、定価以上の値段で売れます。
しかし、プレ値予測を間違えてしまうと、定価以下で売る羽目になり赤字になってしまいます。
一時的に価格が高騰しても、タイミングを逃すと値下げ競争に巻き込まれてしまい、結局は赤字になるわけです……。
トレンドせどりの難易度は高く、おすすめできないせどり手法なので、慣れるまでは実践しないほうがよいです。
無在庫転売
次に、無在庫転売です。
無在庫転売は、在庫を仕入れない状態で転売していくので、赤字になることはないと思われがちです。
しかし、配送トラブルや購入者とのトラブルで赤字になるケースがあります。
過去に無在庫転売をしている人に話を聞くと、以下のケースがあったそうです。
無在庫転売で赤字になったパターン
- 仕入れ後にキャンセルが入り不良在庫になった
- 入金されず商品だけが残った
- 大量仕入れをした後にアカウントが停止した
在庫を抱えないのが最大のメリットですが、仕入れ判断を間違えてしまうと、赤字になることがあります。
特に、国内で利用できるほとんどの販売先で、無在庫転売は禁止されています。
順調に稼げても、仕入れた後にアカウントが停止すれば、不良在庫を抱えてしまうので注意しましょう!
0円転売
最後に、0円転売です。
こちらは、Amazonでサクラレビューを書く代わりに、0円で商品を仕入れられる手法です。
0円で商品を仕入れられるため、赤字になるわけがない!と思う人もいますが、トラブルが起きれば赤字になります。
よくあるのが、購入者との連絡が取れなくなり、レビューを書いた後に返金をしてもらえなかったパターンです。
0円転売は、本来以下の流れで進んでいきます。
0円転売の流れ
- 商品を購入する
- サクラレビューを書く
- セラーが確認する
- ③で問題なければPayPalで返金
相手から最初に振り込まれるわけではなく、確認が完了してから返金手続きに移ります。
しかし、相手が悪質なセラーの場合は、返金対応をしてくれず、ほしくもない商品を無理やり購入させられてしまうわけです。
まとめ
今回、せどりで赤字にならないための対策や、商品のリサーチ方法について解説しました。
せどりで赤字になる一番の原因は、リサーチ不足にあります。
徹底したリサーチをすることで、赤字リスクを軽減できるため、この記事で紹介した方法を実践しましょう!
赤字になると、継続して仕入れることが難しくなり、最終的には資金ショートしてしまう可能性があります。
そのため、せどりで商品を仕入れる前にリサーチをおこない、根拠に基づいた仕入れをしていくとよいです。
(利益予測も併せておこないましょう!)