Amazon輸出の際で発生する関税とは?計算方法と節約方法を解説

Amazon輸出で関税は発生するのか?

関税の計算方法とは?

関税を節約する方法はないのか?

Amazon輸出における関税計算は、費用を抑える上で重要なポイントです。

しかし、関税の計算方法や節約方法については、初めての人にとっては難解なものかもしれません。

この記事では、Amazon輸出における関税について解説するとともに、計算方法についても分かりやすく説明していきます。

※日本国内の情報に限定して、関税の計算方法や節約方法となります。

関税の計算に悩んでいる方や費用を抑えたい方は、ぜひご覧ください。

この記事を書いた人

ムラセ

兵庫県出身の56歳。北米アマゾン輸出ビジネスの現役プレイヤーであり、ビジネススクールの講師兼サポートも務めています。

大学卒業後は40代までIT企業のSEとして経験を積み、知人の紹介で輸出ビジネスに触れ、未経験ながらチャレンジ。

最初の1年は苦戦するも、1年半後にはサポート担当も始め、2年半で月商12万ドル(約1,300万強)、利益250万を超えることに成功。

今では年末商戦で月商3000万円以上の売り上げを達成できるまでになりました。

夢や可能性に挑戦することを大切にしており、他の人々の成功をサポートする喜びを感じています。

2023年度、年末商戦の売上

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目次

関税とは何か?

Amazon輸出を行う際には、関税についての理解が重要です。

関税とは、国境を越える商品の輸入や輸出に際して課せられる税金のことです。

国や地域の経済政策や保護主義の考え方に基づいて設定されます。商品の種類や原産国、輸送方法などによって関税の税率が異なることもあります。

関税は、輸入者が商品を輸入する際に支払われる場合と、輸出者が商品を輸出する際に支払われる場合があります。

関税の支払いは、商品の価格や数量に応じて計算されます。

※商品の価格、金額はすべて税抜き仕入れ価格になります。

関税が発生するケースとその理由

まず、関税が必ずかかると考えておいた方が賢明です。


実際には無税の商品も多いですが、何らかの理由で関税が課される場合があります。(通関担当者によっては、状況があいまいな場合もあります。)

したがって、送った商品の金額の約5%が関税として発生する可能性があると考えておくとよいでしょう。

関税が発生する主なケースとその理由を紹介します。



まず、商品の価格が関税の対象となります。関税は商品の価格に対して課税されるため、価格が高いほど関税も高くなります。



また、商品の種類によっても関税が発生する場合があります。例えば、特定の産業や国内産業を保護するために、特定の商品には高い関税が課されることがあります。



さらに、輸入量や輸出量によっても関税が発生することがあります。一定の量を超える場合や、特定の国からの輸入量が多い場合には、関税の対象となることがあります。



これらの理由から、関税は商品の価格や種類、輸入量や輸出量によって異なる場合があります。関税計算を正確に行うためには、これらの要素を考慮する必要があります。

Amazon輸出の種類と関税

Amazon輸出には、無在庫販売とFBA販売の2つの種類があります。

無在庫販売と関税

無在庫販売は、商品を実際に保管することなく販売する方法です。

しかし、無在庫販売でも関税の対象となることがあります。無在庫販売の場合、販売者は商品を直接購入せず、顧客からの注文を受けた後に仕入れるため、商品が海外(日本)から直接顧客に送られることがあります。


無在庫販売では、販売者が商品を直接購入しないため、関税の負担は輸入者である顧客になることが一般的です。顧客は商品を購入する際に関税を支払う必要があります。


そのため、無在庫販売を行う際には、関税の発生や顧客への負担を考慮する必要があります。関税の負担が高い場合、顧客は購入を躊躇する可能性があります。

FBA販売と関税

FBA(Fulfillment by Amazon)販売では、商品の保管や出荷をAmazonが行うため、関税の手続きについても異なる点があります。



FBA販売では、商品が海外倉庫に保管されることが多いため、関税が発生する可能性があります。関税は、商品の税抜き仕入れ価格と、米国の定める関税率に基づいて計算されます。



FBA販売における関税の負担者は販売者です。商品をAmazonの倉庫に送る際の米国通関時に関税を支払うことになります。



関税の計算方法や節約方法については、関税を調べる方法やFTA(自由貿易協定)関係や免税基準を利用する方法などがあります。これらの方法を活用することで、関税負担を軽減することができます。

関税計算の手順と節約方法

参考までに、関税率の調査方法について解説いたします。まず、商品がどのようなものかを示す品目分類、通称「HSコード」を日本税関公式サイトで調べます。

(出典: 2023年4月版) 日本税関公式サイト

該当する分類から品目表を参照し、適用される項目を選びます。

例として、米国で非常に人気のあるトレーディングカードを取り上げます。 この場合、おもちゃ系に分類されるので、

「第95類 玩具、遊戯用具及び運動用具並びにこれらの部分品及び附属品」

というカテゴリから「品目表」を参照します。

具体的には、

「9504.40.000 - 遊戯用カード(Playing cards)」

という6桁の数字がその商品のHSコードです。このコードは全世界で共通しているため、この段階で特定できれば問題ありません。

次に、米国国際貿易委員会のサイトから関税率を調査します。

こちらで「1-General Free」と表示されている場合、それは無税であると判明します。

※1-Special の適用は、対象国に日本(JP)が記載されている場合のみです。
※2のカテゴリは、北朝鮮やキューバなどの経済制裁対象国向けであり、通常は関係ありません。

以上が、関税とその調査方法についての解説です。

補足として、2023年現在の米国においては、800USDまでの商品は原則として関税が発生しないとされています。

FTA関係や免税基準を利用した節約方法

関税を節約することで、ビジネスの利益を最大化することができます。

FTA(自由貿易協定)関係や免税基準を利用することで、Amazon輸出における関税負担を軽減することができます。


まず、FTA関係を利用する方法ですが、日本は多くの国とFTAを締結しており、これらの国との間で特定の条件を満たす商品は関税が免除される場合があります。

例えば、日本とアメリカの間では日米FTAが締結されており、特定の商品については関税が免除(1-General Free)されます。

したがって、アメリカからの輸入商品に関税がかかる場合は、日米FTAの関税免除対象商品かどうかを調べることが重要です。

また、免税基準を利用する方法もあります。

日本では、特定の条件を満たす場合に関税が免除される制度があります。

例えば、個人輸入である場合や、一定の金額以下の商品である場合には関税が免除されることがあります。

現状では商品種別ごとに関税率が設定されていますが、実際の現場で起こり得る状況としては、一品でも関税対象商品が含まれている場合、その輸送便全体に関税が適用されるケースが存在します。

このような状況を避けるために、関税がかかる商品と関税がかからない商品を同一の輸送便で混載しないようにすることが、不要な関税支払いを抑制する有効な手段となるでしょう。

この点を考慮し、商品の発送計画を立てる際には十分注意してください。

まとめ

Amazon輸出において関税の計算は非常に重要です。関税とは、輸入品に対して課せられる税金のことです。関税は、輸入品の種類や価値によって異なるため、正確な計算が必要です。


関税の基本的な知識や関税計算の手順を把握し、節約方法を活用することで、ビジネスの成功につなげましょう。

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