売上や在庫の管理はどうする?資金繰りをよくするための4つのポイントを伝授!
利益が上がってきて、更に上げるためにどんどん仕入れをすることは重要なことです。
しかし、多くの仕入れに伴って、在庫や資金繰りをより一層管理をしていかなければなりません。
「売り上げや在庫の管理をあいまいにしていたがために、気づいたら黒字倒産することになった」というケースもあります。
そうならないためにも、今回は管理の方法や資金繰りをよくするためのポイントを解説していきます。
仕入れ・売上・在庫の管理方法
仕入れた商品や売り上げは常にチェックする必要があります。
「気づいたら多くの在庫を抱えていて、資金繰りが苦しい」というケースに陥らないようにしっかりと管理していきましょう。
仕入表を作成
利益額を日々の計算に落とし込むために、仕入れた商品を管理する仕入表を作成しましょう。
管理はExcelやスプレッドシートなどのツールで大丈夫です。
仕入れた金額や商品名、ASINコードなどを記入しておくと利益計算や検索の際に便利です。
また、仕入れの際には目標金額をしっかりと明確にして取り組まなければなりません。
例として、月利を10万円だすという目標を立てたとします。
↓
1週間で3万7,500円分の利益を仕入れ
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週5日として、1日で7,500円分の利益を仕入れ
なぜ、15万円を目指さなければならないのかというと、10万円を目標にしてもそのまま10万円の利益はでないと言っても過言ではありません。
もちろん成功することは可能性としてはありますが、仕入れたものが1ヶ月のうちに全て売りさばくのは難しいでしょう。
確実に10万円のだしたいという意思があるなら、15万円の利益を目指す気持ちで取り組まなければなりません。
少し苦しくも感じますが、目標金額の1.5倍を設定し物販に取り組んでいきましょう。
20万円を目標とするなら1.5倍の30万円が目指す金額となり、自分の目標に合わせて仕入れをしていくことが必要です。
在庫と売り上げは価格改定システムで一括管理
仕入表と同じく、Excelやスプレッドシートで作成するのも問題ありません。
しかし、商品の売れ行きが良くなったり、扱う在庫数が増えると記入するのにも時間がかかってしまいます。
価格改定システムには、在庫管理や売り上げ管理機能がついているので非常に便利です。
有料ではありますが、プライスターなどの価格改定システムを利用し、効率化を図ることで時間を短縮することができます。
導入した場合は毎日チェックすることを心がけましょう。
資金繰りをよくするポイント4つ
資金繰りの管理ができていないと、売り上げが上がっているのに黒字倒産してしまうこともあります。
売り上げを上げているのにも関わらず、支払いが間に合わず倒産してしまう会社は実際にあるので注意が必要です。
資金繰りの管理は以下の4つのポイントがあります。
- 商品管理をしっかりと行う
- 入出金サイクルを把握する
- 時には損切りをする
- 利益率を上げることを徹底する
それぞれのポイントを解説していくので、運営し続けるためにしっかりとチェックしていきましょう。
商品管理をしっかりと行う
利益を最大限上げ続け、拡大していくには資金繰りが非常に重要になります。
仮に仕入れ額が100万円のうちは管理ができていたとしても、1000万や1億単位になってくると同じように運営をすることは厳しいでしょう。
在庫の目安ですが、最初のうちは1ヵ月分で考えることをおすすめします。
余裕のある人は3ヵ月分の在庫をもっても問題はありませんが、資金繰りがうまくいかなくなった時にダメージが大きいです。
掛け売りの場合はある程度余裕がありますが、大体1ヶ月から2ヶ月分くらいの在庫を抱えるようなイメージで運営していくといいでしょう。
額が大きくなるにつれて管理も難しくなり、重要さも増してきます。
商品の管理を少し怠ってしまったがために、大ダメージを受けることもあるので日々の管理はしっかり行っていきましょう。
入出金サイクルを把握する
入出金サイクルを把握できていないと、気づいたら会社の口座に残っている金額が数万円になっていたなんてこともあります。
仮に一時的だとしても、厳しい状況であることには変わりはありません。
仕入れの際はロット数を下げる交渉をしてみましょう。
「初回はテストで販売したいので、ロットを下げていただけないでしょうか?」「多少卸値が高くなっても構いません」というような内容で交渉します。
最初の仕入れをテストで仕入れられれば、一気に在庫を抱えることもありません。
しかし、お願いをして承諾してくれるメーカーもあれば、交渉してもロット数を下げてもらえない場合もあります。
その場合は、諦める前にライバル在庫の定点観測をしましょう。
ロットが大きくても、売れ行きのいい商品であれば購入を検討しても問題ありません。
保有しているお金と支出の管理ができていないとこういったことが起こってしまうので、計画し管理していくことが非常に重要です。
時には損切りをする
メーカーの商品だと値下げしたくない場合もあると思います。
値下げをすることで、メーカーからの評判や信頼を落としかねない状況の場合は、ポイントを使って損切りをするなど手段を工夫しましょう。
値段は据え置きにして、ポイントを60%付与するというような対策です。
しかし、ポイントでの損切りもメーカーが断る場合があるので、相談の上損切りするようにしましょう。
そのほかの手段としては、メルカリで販売するなど販路を変えることです。
結果的に、今後メーカーとの取引ができなくなってしまうので、在庫をさばく手段を考えることが重要です。
利益率をあげることを徹底する
最初は薄利でもいいのですが、その状態をずっと続けていくのは非常に危険です。
メーカーと交渉するなどの利益率を上げる努力はやはり必要になってきます。
メーカーと関係性を深めるために薄利で販売し、ある程度実績を残せるようになったら思い切って交渉してみましょう。
この際、今後も取引ができるように気持ちのいいやり取りを心がけることが重要です。
まとめ
利益をしっかりと上げていくには、細かな管理や確認をすることが非常に重要になります。
大きな売上をだしているような会社は、特に気をつけなければ一気に倒産してしまうこともあるので注意しましょう。