見積書の精査から商品の支払いまで徹底解説!仕入れる基準やリピート発注はどうする?
メーカーにアプローチするのも大変なことですが、見積書が手元にきたら更にやることはたくさんあります。
ですが、利益商品を見つけだすことができればリピート仕入れも可能になり、安定して収益をあげることができるでしょう。
今回は見積書の精査から仕入れ、支払いまでを解説していきます。
見積書の精査方法
無事、メーカーから見積書が送られてきたら、まずは利益が出るかしっかりと確認しましょう。
見積書とAmazonの商品ページを見比べて、利益がでるか判断する必要があります。
見積もりでは、問い合わせた商品だけのものと、メーカーが取り扱っている商品が一覧として送られる場合があります。
一覧で送られてきた場合は、以下の流れで精査していきましょう。
- Amazonの商品ページに記載されているメーカー名をクリック
- 同じブランド商品の一覧ページが表示
- 評価が高い順や価格順に並び替える
- リストと見積書を見比べて確認
商品一覧から、1つずつ精査していくのが基本ではありますが、売れ筋やレビューの多いものを優先するのもひとつの手です。
初回は勝率の高い商品を優先させるのがポイントですので、ランキングの高い商品を狙うことをおすすめします。
利益計算はFBAシュミレーターで行い、あとは利益が出るか商品をチェックしていきましょう。
注意点は、税抜きの表示で見積書が送られる場合があるので、税込みの価格で計算してください。
仕入れる前に確認すること
見積もりの精査を行い、「仕入れよう!」と意気込む前に確認してほしいことがあります。
確認せずに仕入れてしまうと、販売ができない商品を仕入れてしまったり、すぐに販売ができないといったことが起きてしまいます。
以下のポイントをチェックしていきましょう。
- 商品登録を必ず行う
- FBA禁止商品でないか
- 危険物は事前に申請
- 要期限管理食品ではないか
- Keepaグラフで過去の価格が安定しているか
食品やドラックストア品、ペット用品などの要期限管理商品に注意しましょう。
賞味期限や消費期限があるものは、期限が切れるまでの残数が少ないと納品ができません。
また、アルコール商品などは危険物とみなされて、FBAに納品できないケースもあります。
仕入れる基準について
まずは売れる感覚をつかみ、売れた経験を積み重ねていくことが重要です。
最初はメーカーとの関係性を深めるという意味も含めて、低利益率でも仕入れることをおすすめします。
「利益率30%以下は仕入れない」というようなルールを設けることも大事ですが、そういった商品に最初から出会うことは難しいです。
商品が見つからず、仕入れられない期間が続いていくうちに気持ちも落ち込んでしまうので、まずは売ることを念頭に置いて物販をしてみてください。
最初は以下の2点を意識してみるといいでしょう
- 利益率は10%~15%を基準にする
- はじめは利益率が10%前後でも商品によっては仕入れる
利益率が低いとライバルもその分少ないので、回転率を考えた上で仕入れることも視野にいれてみてください。
または、送料がかからない小さい商品などはその分利益もとりやすいです。
利益が10%しかとれない商品でも、長期間継続して販売したことで利益率が20%に跳ね上がることもあります。
もちろん交渉や実績も必要ですが「小さな利益が大きな利益につながる可能性はある」ということを頭にいれておきましょう。
短期的に見るのも大事ですが、余裕のある人は1年を通して考えることも利益をあげるポイントのひとつです。
リピート発注する際のポイント
初回で仕入れた商品がしっかりと売れれば、次はリピート発注をするかどうか考えるかと思います。
リピート発注する商品が増えるほど、継続的に利益をあげることができますよね。
リピートする際のポイントがあるのでチェックしていきましょう。
2回目以降は初回の実績をもとにして仕入れる
2回目のリピート発注時の仕入れ個数は、初回の実績をもとに決めましょう。
例えば、初回仕入れが1週間で10個売れたとすると、2回目以降は以下の流れで行うのがおすすめです。
- 2回目:2週間で20個売れるか試す
- 3回目:1ヶ月で40個売れるか試す
段階的に増やすことで、リスクを抑えて仕入れをすることができます。
ただ、初回仕入れた時の状況と、2回目以降の仕入れの状況が変わっているかチェックする必要はあります。
出品者が増えた、または時期や季節ものであれば売れ行きも変化するので注意しましょう。
また、2回目以降はKeepaなどのデータは見なくても大丈夫です。
Keepaなどのツールはあくまでも目安なので、実際の数値は販売することで把握することができます。
在庫切れしないように発注の計画をたてる
在庫切れは極力防ぎ、リピート発注の際は1.2ヶ月~1.5ヶ月分の在庫を確保することを心がけましょう。
リピート発注する日を決めて、月に1回発注するなどルールを決めておくことをおすすめします。
この際、売り上げが入る日などを確認し、資金繰りも考えて発注の計画をするのが重要です。
赤字メーカーリストをつける
長期的な取引でライバルが増え、価格が下がり利益がでなくなってしまったメーカーは「赤字メーカーリスト」にいれましょう。
値段を下げた人たちに対して、メーカーが注意をして価格が戻ることもあるので、一定の期間を設けるのもひとつの手段です。
または、販売者を限定するように促すことで再び価格が元に戻ることもあります。
この際に「独占的に販売させてくれないか」というような提案をしてみてもいいでしょう。
仮に独占販売を行うことができれば、価格崩れの心配もなくなり利益も安定してだすことができます。
支払い方法の種類
メーカーと取引をする上で、様々な支払方法があります。
支払方法はそれぞれ特徴や流れが変わるので、入出金サイクルを把握するためにも重要です。
ひとつひとつ紹介するのでチェックしていきましょう。
前入金
発注後、商品が発送されるよりも先に銀行振り込みをする方式です。
振込を確認後、メーカーが発送してくれる流れになります。
メーカーと取引をする上で、前入金で支払うことが非常に多いです。
特に新規で取引をする場合は、ほとんどが前入金だと思っておいたほうがいいでしょう。
代引き
商品が到着したときに、輸送担当者に代金を支払う方式です。
代引き手数料はこちら持ちの場合と、メーカー持ちの場合があります。
代引きの料金を支払う際に、クレジットカードが使える場合もあるのでメーカーに確認してみてもいいでしょう。
掛け払い
一定期間の取引に対して、後からまとめて支払う方式です。
例えば、7月分の代金を翌月の8月にまとめて支払うような流れです。
大抵は実績を積み、メーカーとの取引が増えれば利用できるようになります。
資金繰りがよくなるので、掛け払いできるように交渉していきましょう。
NP掛け払い
保証会社が仲介して掛け払いを行う方式です。
支払いは保証会社にする流れになります。
これには一定の審査があるので、利用する場合は確認が必要です。
クレジットカード
卸サイトを運営しているメーカーや、卸サイトで選択できる場合があります。
しかしながら、クレジットカードで支払えるところは少なく、クレジットカードメインで仕入れていくのは難しいのが正直なところです。
補償金を預けて請求書払い
補償金を預けて、その金額までは掛け払いにできる方式です。
例えば、20万円預けたとしたら、20万円までは掛け払いができます。
デビットカードのようなもので、チャージしたお金の分から支払いを行っていくというイメージです。
まとめ
実際に仕入れるとなると、最初は躊躇してしまうかもしれません。
メーカーとの関係性を深めるためにも、様々な視点から見て仕入れることが重要です。
薄利でもまずは仕入れてみる、という行動を起こしてみてはいかがでしょうか。