メーカーに交渉をする際のポイントや方法は?返信率アップさせるメールの内容を解説!

メーカーと直取引をするために、準備やリサーチをしてきたという方もいるのではないでしょうか?
しかし、いざメールを送るとなるとどうしたらいいのか分からなくなることも。
- どのようなメーカーにアプローチすればいいのか
- メールを送る際にどんなことに気を付ければいいのか
- 取引をする際にはどんな用語を使うのか
今回は上記のような疑問に対して解説していきます!

どんなメーカーに問い合わせればいい?
Amazonで販売されている商品数は膨大です。
効率よく探し、スピード感をもってメーカーにアプローチすることが重要です。
そこで、どのようなメーカーにアプローチすればいいのか解説をしていきます。
大企業よりも中小企業を狙う
中小企業のほうがライバルが少ないので狙い目です。
ホームページなどで問い合わせをするメーカーの規模をチェックしてみてください。
なぜ中小企業を狙うかというと、大企業との直取引は「ほぼ無理」だからです。
CMを出している商品などは多くの人が認知しているため、その分売れ行きもいい場合もありますが直取引は難しいです。
そういった商品を販売するなら、卸や代理店から仕入れることになります。
よく見る商品や有名なメーカーを避けてリサーチすることで、直取引ができそうなメーカーを洗い出すことができます。
ニッチジャンルや販売直後の商品を狙う
ニッチな商品や、販売を開始して間もない商品を狙うのもひとつの方法です。
ライバルが目をつけていない商品を見つけられれば、競争することなく独占して販売することができます。
会社の規模などをチェックした上でアプローチしてみましょう。
カテゴリの細かい部分までリサーチしていき、利益商品から芋づる式で探していくことで、問い合わせするメーカーも効率よく見つけることができます。
利益や直取引の確立がアップする可能性があるので、小さなジャンルを深堀してリサーチすることはおすすめです。
メールのポイント
リサーチした商品を販売しているメーカーを探し、ホームページの問い合わせフォームからメールを送ってみましょう。
名前が似たようなメーカーも多く存在しているので、間違えないようにチェックすることが重要です。
また、メールの内容にはポイントがいくつかあります。
テンプレートで済ますこともできますが、手間をかけることによって成約率や変わってきます。
そのポイントを解説していきます。
誠実さを意識する
「主にAmazonさんを販路にしております」というような文言をいれて、Amazon販売であることを正直に言うことが大事です。
価格崩壊が起きやすいため、Amazonを嫌がるメーカーも中にはいます。
Amazonで販売することを秘密にしてもいずれバレてしまうので、トラブルにならないように必ず伝えましょう。
ブランドイメージ喪失や価格崩壊を避けるということを約束し、誠実さを意識するのがポイントです。
実績をアピールする
実績や得意分野があればどんどん伝えていきましょう。
- Amazonのプラットフォームに詳しい
- 商品価値を崩すことなく販売できる
- オンラインの販促や広告のアドバイスが可能
- 大手量販店に卸ができる
上記のような、相手にメリットがある実績をアピールすると、目をとめてくれる可能性もアップします。
取引会社数や売り上げ金額などを記載するのもいいでしょう。
しかし、この実績は嘘のない範囲で記載することが重要です。
言わないのは非常に勿体ないことですが、過剰に言ってしまうと後々関係性が壊れる原因にもなるので注意しましょう。
気持ちを込めた文章を作る
テンプレートに頼り過ぎず、自分で内容をしっかり考えることが重要です。
テンプレートを活用するのもひとつの手段ではありますが、気持ちがこもっているメールのほうが返信率も高いでしょう。
「どうして商品に興味を持ったか」「自分がどう役立てるか」などの気持ちを伝えることが返信率アップの方法です。
また、内容もメーカーによって変えていくことがポイントです。
それぞれ特徴やジャンルが違うはずなので、メーカーに合ったアプローチの文章を考える必要があります。
ひとつひとつ考えるのは確かに手間はかかりますが、これらのことができている人にはきちんと返信がくるはずです。

ネットやメールで取引できないメーカーは?
メーカーの多くは問い合わせフォームがありますが、中には設置していないメーカーもいます。
その場合は電話で問い合わせるなどの対応をしましょう。
ホームページがないメーカーや、メールをしても返信がない場合は初回から電話で交渉しても大丈夫です。
田舎の小さいメーカーや有限会社などは、お年寄りが経営している場合もあり、1人で事業を行っているメーカーもいます。
メールを確認していない可能性もあるので、電話で問い合わせてみましょう。
もし番号も分からないという場合は、商品を購入すると大体商品の裏に書いてあります。
こういったメーカーは面倒でやりたがらないので、ライバルも少ないでしょう。
あえて狙ってアプローチするのもひとつの方法です。

しかし、日中は仕事をしていて電話ができないという人もいると思います。
その場合は電話の受付サービスを活用することをおすすめします。
受付し、決まったテンプレートで対応してくれるので、日中仕事をしている人は便利なサービスです。
問い合わせ内容や返信をchatworkなどで知らせてくれるので、どう対応しているか確認することもできるので安心感もあります。
電話交渉のメリットは、ネットやメールで取引できないメーカーにも交渉ができる点です。
また、メールだと文章だけで冷たい印象がありますが、電話だと気持ちを伝えやすいという部分も大きなメリットです。
メーカーによって使い分けるのもいいでしょう。

取引で利用する用語について
取引をする上で、よく利用される単語があります。
これからメーカーから仕入れるという方は、前もってどのような意味なのか知っておくことで話もスムーズにできます。
いざ取引をするときに「何言っているか分からない…」という状況にならないよう、頭にいれておきましょう。
上代(じょうだい)
メーカーが設定している定価のことで、「商品定価」「メーカー小売希望価格」と同じ意味をもちます。
この上代は仕入れ価格に対して、幅があるほど利益が大きくなります。
仕入れる価格が同じとして、上代が1,000円の場合と1,500円場合では利益幅も変わってくるということです。
下代(げだい)
仕入れ価格のこと。
下代が低ければ低いほど、利益が大きくなります。
例えば、下代が800円で1,000円で販売とすると200円の利益です。
しかし下代が500円の場合、利益は500円となります。
掛け率
メーカーの設定している定価に対する、仕入れ値の割合のこと。
「3掛け」「4掛け」などという使い方をします。
例としては、6掛けならば、定価の60%で仕入れるという意味です。
ロット数・発注単位・ミニマム
最低注文単位のこと。メーカーや商品によってロット数は異なります。
1ロットが12個からの商品の場合、12個から仕入れることができるというイメージです。
ケース・入り数
箱や袋単位の商品数のこと。
「1ケース12個入り」「1袋10個入り」のように、商品がいくつ入っているかを示すものです。
アソート可
違う商品でも、混載して1ケースとして発注できること。
「〇円以上」「〇点以上」であれば送料無料などの決まりがあることもあります。
元払い発送
発注した商品の送料をメーカーが負担してくれること。
元払いなのか、着払いなのかで利益率も変わってくる場合があります。
「〇円以上で元払いになるのか?」ということも事前に確認するといいでしょう。
掛け払い
一定期間に行われた取引の支払いを、まとめて行う支払い方式です。
都度商品の精算をするのではなく、月末など決められた期限に締めて後日精算する流れになります。
今月1週間ごとに10個ずつ仕入れた商品の場合、来月に40個分の金額を支払うイメージです。
口座開設
企業間の取引を行うための手続きのことで、銀行の口座開設ではありません。
メーカーによって「掛け払い可能」や「取引可能」という意味であったりします。
つまり、過去に取引していたメーカーから「口座ありますか?」と質問を受けた場合、「口座はある」ということになります。
まとめ
メールの内容や電話対応など、細かい部分を意識して誠意を見せればきっと契約できるはずです。
メーカーとの直取引は簡単に行えることではありませんが、ひとつひとつ思いを込めてアピールしていきましょう。
なかなか契約できなくて行き詰っているという人は、実績作りに力を入れてもいいかもしれません。

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