Amazonカートボックスとは?獲得するための5つのポイントについて解説
Amazonで出品しているものの、カートボックスが獲得できず悩んでいる人もいるのではないでしょうか?
カートが獲得できないまま商品が売れ残り、価格競争に巻き込まれることはよくあるケースです。
この「カート獲得」は利益を出す上で非常に重要で、獲得できるように立ち回ることが鍵となります。
こちらの記事ではカートボックスを獲得するためのポイントや注意点などを解説します。
カートボックスとは?
Amazonを利用している人なら見たことあると思いますが、①「カートにいれる」という表示がカートボックスです。
Amazonの販売ページは、基本的に1商品につき1つだけセラーが表示され、ページには複数の出品者がいます。
この1つだけ表示されているセラーは②「カートボックスを獲得しているセラー」ということです。
基本的には購入者にとって条件のいいセラーが選ばれます。
カートボックスは3人まで獲得することができ、値段やFBAの条件が同じであればカートは訪れます。
価格を最安値にしてもすぐにカートがとれないこともありますが、時間帯によって自分にも回ってくることを覚えておきましょう。
カートボックスは新品商品ではなくて③「中古品のカートボックスを獲得しているセラー」も存在します。
カートボックスの獲得が必要な理由は?
Amazonでの売上約83%は、カートボックスを獲得している(名前が表示されている)出品者から購入されるため、カートの獲得を常に意識して動いていきましょう。
稀に他のセラーより価格を高く設定し、カートが取れていないのにも関わらず売れることもありますが、頻繁に起こることではありません。
カートボックスを獲得できれば購入率がアップするので、獲得するためのポイントを抑える必要があります。
しかし、Amazon本体が出品している場合はカートの獲得が非常に厳しくなります。
Amazonの出品している価格と合わせて出品しても、ほぼ獲得できないといっても過言ではないほど難しいでしょう。
そのためAmazon本体が販売していない商品を出品し、カートボックスを獲得していくのが基本です。
カートボックス獲得率の確認方法
自分が出品している商品がどれくらいカートボックスを獲得できているか気になりますよね。
セラーセントラルから「ビジネスレポート」をクリックすると、カートの獲得率をチェックすることができます。
しばらくカートの獲得が0%の場合は、値下げを考えるなどの改善ができるので、定期的にデータをみることをおすすめします。
カートの獲得率には2種類あり、「出品している商品全体の獲得率」と「商品ごとの獲得率」があります。
どちらもチェックして改善していくことが必要です。
カートボックスを獲得するための5つのポイント
大口出品者であることを前提に、カートボックスを獲得するポイントは以下の5つです。
- 最安値に合わせる
- スピードを早くする(FBA必須)
- 評価数を上げる
- 悪い評価を削除する
- 在庫を切らさない
それでは、それぞれ項目別に解説していきます!
ポイント①適切な価格を設定する
この中でも一番重要なのは「値段」です。
最安値で設定されていることは、優先的にカートが回ってくるポイントのひとつです。
しかし、最安値より下げてしまうと価格競争が起きてしまうので気を付けましょう。
カートを取りたいのであれば最安値付近に価格を合わせて、様子を見ることが重要です。
価格設定はAmazonポイントも含めて考える必要があり、最安値にしているのにカートが獲得できない現象が起こってしまいます。
例えば以下のようなケースで設定されている商品があるとします。
- 価格が7,830円
- ポイント174ポイント
この場合、7830-174=7656円が最安値になります。
そのため、7,830円に合わせてもカートが取れない可能性が高いということです。
最安値にするには7,656円に合わせるか、7,830円に同じくポイントを174ポイントつけるかの二択になります。
価格の設定をする上での注意点
カートボックスを獲得したいばかりに、どんどん値下げすることは避けましょう。
最安値より下げると、他のセラーはもっと価格を下げて出品し「価格競争・価格崩壊」が起きます。
利益のでる他の商品を探すことになり、値下げをするたびに利益がでなくなってしまうのでこれは間違った戦略です。
他のセラーが価格を下げた場合は様子を見て価格調整することが大事です。
特にランキングの高い商品に関しては、上がったり下がったり価格の変動が激しいので上がったタイミングで売れることもあります。
ポイント②配送を早める
価格の次に重要なのが「スピードを早くする」ことです。
「自己発送<マケプレプライム<FBA」の順で優先され、カートの獲得率が変わります。
そのため、FBAに納品して運営を行っていくのは非常に重要なことなので基本的には納品するようにしましょう。
FBAが優先されるということは、リサーチしている時にカートを獲得しているのが自己発送の時、FBAに納品すればカートを獲得できる確率が高いということです。
10%ほど値段を上げて出品しても獲得できる可能性もあります。
また、出品者出荷でも「マケプレプライム」利用者は強敵で、配送スピードはFBAと同等です。
プライムマークが表示されていることで、購入者側もAmazon本体から配送されると考えることもあり購入されやすいのでチェックしましょう。
ポイント③ストア評価を高くする
評価は5段階で、いい評価が多いほどカートの獲得率にも関わってきます。
大体30~50回の取引で1回評価がつくかどうかの割合ではありますが、商品を販売していけば少しずつ獲得できるでしょう。
ストア評価は以下の流れでつきます。
- 購入者に商品が届く
- Amazonが評価の依頼メールを送る
- 購入者がセラーを評価
返答は任意のため、Amazonからのメールで評価がつくことは残念ながらあまりありません。
販売数を重ねていくことで、少しずつ評価がついていくので継続的に販売していきましょう。
特に初心者の方はクレームで悪い評価をつけられると商品が売れなくなることがあるので注意です。
そのためカート獲得のしやすさや、リスクを考えると最初のうちはFBAを積極的に利用していくのがおすすめです。
ちなみに、Amazonでは評価の見返りに「送料を無料にする」「何かを提供する」などのことは規約違反になるので注意しましょう。
ポイント④悪い評価を削除する
健全に運営してても悪い評価がつくことがあります。
これは仕方のないことで、いい商品を提供していても中にはそう思わない人もいるということです。
「内容が面白くなかった」「宅配の態度が悪かった」という理由で悪い評価をつけられることもあります。
悪い評価がついてしまっても心配せず、落ち込む必要はありません。
速やかに削除依頼をすれば大丈夫です。
以下のような内容の評価であれば削除できます。
- 卑猥、冒とく的な表現が含まれる場合
- アドレス、名前、電話番号などの出品者の個人情報が含まれる場合
- 商品レビューに終止する場合
- Amazonサービスに対するものの場合(FBA、カスタマー)
FBAから出荷した商品に対して「到着が遅い」「箱の破損」などのレビューがある場合は、Amazonに対するクレームのため削除してくれます。
自分の責任ではない限りは、Amazonにすぐ削除依頼を出すことが重要です。
削除方法セラーセントラルのパフォーマンス内にある「購入者からの評価」から確認と削除依頼ができるので、評価がついたら必ず内容を確認しましょう。
もし、自分の責任で悪い評価がついてしまった場合は、素直にお客さんに謝って取り消してもらうようお願いをしてみるのもひとつの手です。
削除する際の注意点
悪い評価は以下の2点に注意して削除していく必要があります。
- 90日以内に行う
- 星1~3は削除依頼
90日以上経過すると削除することができず、評価は残ったままの状態になります。
これは内容がFBAやカスタマーに対するクレームであっても削除することはできないので、必ず90日以内に対応する必要があります。
また、星3が削除対象の理由はAmazonから見ると悪い評価で、普通の評価と見えがちですが削除依頼しましょう。
星4~5をキープできるようにしていくのがおすすめです。
ポイント⑤在庫を切らさない
影響度は価格やスピードほどあるわけではありませんが、在庫もカートの獲得にかかわっています。
Amazonとしては在庫を切らしてほしくないため、在庫をたくさん持っているセラーを優先します。
また、複数購入したい人がいた場合は、在庫をいっぱい持っているほうがまとめて購入できるので購入者からしたらメリットですよね。
こういった点も考えながら、できることからカート獲得のために動いてみましょう。
まとめ
評価や在庫などは初心者にとって難しいことですが、価格やスピードに関しては行動次第でしっかりカートの獲得ができます。
こまめにカートの獲得率をチェックしていきながら改善をしていくことが重要です。
販売数を重ねていけば評価もついてくるので、できることを最大限やっていきましょう。